アンコールクッキーから農業に転身した『マダムサチコ』の カンボジア日記

カンボジア、世界遺産アンコールワットのある町シェムリアップで、カンボジアの女性たちの雇用の場を作ろうという想いから、2004年にお土産物屋『アンコールクッキー』を創業。12年間にわたり社長として事業を牽引し年商3億円の事業に発展させる。2016年にアンコールクッキー社の体制を変更し、新経営陣に運営を託し、新たな夢へ挑戦中。アンコールクッキーの原材料をカンボジア国内に追い求める中でたくさんの農家の人たちと出逢い、カンボジアの農業がなぜ魅力的な産業になれないのか、なぜ私たちの食を支えてくれている農家の人たちが選択肢のない貧しい生活を強いられるのか、カンボジアの主産業である農業をもうかる産業にできないのかという想いがわいてきて、40ヘクタールの農園をシェムリアップ近郊に所有し、農業の6次化によって出稼ぎにでなくても生まれ育った村で家族と共に暮らせる幸せを実現できる村づくりを目指して奮闘中。シェムリアップ暮らしも早18年目。すっかりカンボジア感覚になっている日本人の目線で、カンボジアからフレッシュな情報とカンボジアの日常をつづるブログ。

2004年4月に小さな一軒家のキッチンからスタートしたアンコールクッキーに区切りをつけ、新しいスタートを切ることにいたしましたことをご報告いたします。

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昨年2016年6月1日から新しい経営陣を迎え、新たなアンコールクッキーとしてスタートし、私は経営からは離れ、アドバイザーという立場でアンコールクッキーに関わってきましたが、2017年4月30日をもちまして、アドバイザー職からも降りることになり、アンコールクッキーからは引退いたしました。

13年間アンコールクッキーを通してたくさんの方と出会い、たくさんの方に支えられて、ここまでやってくることができました。
特にシェムリアップの旅行会社の方々、シェムリアップ在住のたくさんの友人たちにはクッキーの創業の頃から同士のようにたくさんのアドバイスやサポートを頂きました。
皆様に育てていただいて今日までやってこられたことを心から感謝しております。この場を借りて皆様に心からお礼申し上げます。

アンコールクッキーは自分にとっては我が子のようなもの。
12年間、親としてクッキーに関わってきましたが、そろそろ子離れする時がやってきたのだと思っています。
数年前からの会社経営についての悩みが、この先のクッキーの目指す場所、ビジョンが見えなくなってきたことでした。
クッキーをこの先も継続し繁栄させていくためには、将来のビジョンの描けない私がトップにいては衰退していくだろうという危機感を感じていました。

大切なことは何か?本質は何か? いつも選択を迫られたときに自分自身に問いかけます。

大切なことはスタッフが安心して働ける会社が存続していくこと、クッキー社が繁栄していくこと。
創業者であるマダムサチコが会社にいることではなく、新たなステージにクッキー社を押し上げていける力のある人がトップに立つことが大切であると。
そして、数年かけてクッキーの次のステージを創ってくれる経営者を探し、ご縁あって今の経営陣に出会いました。

昨年6月の新体制スタートから、新たなブランドを立ち上げ、新たな商品や新たなマーケットに果敢に挑戦しているパワーは私にはないものであり、アンコールクッキーが次のステージへ上がっていくのだなと確信しています。
アドバイザーとしての任務が4月30日で終わり、私は社外の人間にはなりましたが、アンコールクッキー社がこれからも地域社会に愛され、お客様に喜ばれる商品を作り、スタッフが活き活きと働ける会社であり続けることを願っています。

2004年4月の創業からちょうど13年。
スタートした時の想い、アンコールクッキーの企業理念。

・カンボジア人の手によって本当のカンボジア製品を作り出し、カンボジアを訪れる観光客に品質のいいカンボジア土産を提供すること

・援助という一方的に与える関係ではなく、若い人たちが自分の足で自立して生きていくためにカンボジアの人に働く場所を提供していくこと

・カンボジアの若い力がこれからの国づくり、カンボジアの未来へ貢献していけるようにするため、スタッフひとりひとりが夢と希望を持てる職場 環境を作り、カンボジアの若い人たちの可能性を広げていくこと

あの当時とはカンボジアの状況はだいぶ変わりました。スタッフの生活環境も経済的にだいぶ豊かになり、自分で商売を始める人たちもでてきて、自立していける力がついてきたことに心から喜びを感じます。
それと共に自分の活動の場も激変したシェムリアップではないのかなという気持ちが芽生えてきました。
これからは町から少し離れ、農村部で農村の地域活性と教育事業を中心に活動していきたいと思っています。

カンボジアの主要産業であるはずの農業が産業になっていない、産業というのであればそれに従事する人たちがしっかりと稼ぐことができ安定した事業として存在しなければならないのに、カンボジアでは農家=貧しい、そんな状況である農業の存在は
私がカンボジアに来たころと何ら変わっていません。
この10年で都市部が劇的な経済発展をとげているというのに。
農業事業への取り組みについてはまた別のブログで詳しくご報告させていただきたいと思っています。

これからも自分の決断に覚悟と信念をもって進んでいきたいと思っております。
たくさんのお世話になった方々へブログでのご報告になってしまい大変申し訳ありませんが、これからのアンコールクッキーの活躍をぜひ見守って頂けたら幸いです。

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懐かしい友と楽しくたくさん語って有難いな〜と思う夜。

人それぞれの価値観があり、人それぞれの人生がある。

正しいか正しくないか、それはその人それぞれが自分の背負う、自分の楽しむ人生をどうするかで決めること。正しさは人それぞれの価値観で決めればいいし、だれかに正しいとか正しくないとかきめてもらわなくてもいいのかな。

わたしがどんな決断をしても、大切な友人がどんな決断をしても、あなたがそう決めたならそれがベストなんだよって言いたいな。自分が決めた人生だから。

決断をすることは終点じゃなくて、決断をしたところから新たなスタートが始まる。新たなスタートだから、自分の思いでどうにでもできるから。

AとBとどちらがいいのかを迷うことではなくて、AでもBでもどっちでもいいんじゃないかな、それよりもどちらでもいいから選ぶことから始まるんだなと思います。
選ぶことは覚悟であり、新しい未来へのスタートだから。

自分の人生は自分で決められるからおもしろい。

大好きな人たちと逢いたい!って思えた時に逢おう!って決めたらあえるから。

自分が決めたら現実になる。

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昨日の夜の暴風雨で、ファームのあるSvayChek村は大変な被害を受けました。

家が倒れたり、人も亡くなったそうです。
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私たちのファームも。

バナナの木も倒れて
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マンゴーも倒れ
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この間植えたばかりのパイナップルも
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畑のトウモロコシも倒れて
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ファームの野菜や果物、建物も被害を受けました。
自然の前には太刀打ちできない、ただ見てるしかできないですね。

借金して農業をしてる人たちは収穫物で次へ回そうとしてるのに、すべてを一夜で無くしたら途方にくれるしかない。

でも私たちはこの自然と共存していくことによって生かされているし、共存していくしか生きていく方法はない。

こんな暴風雨が起きても1000年近く倒れないアンコールワットのように、力強い産業をつくろうと思う。

畑の中でちょっとみんなで集まれる場所があるといいね〜っていってたら、あっという間に出来上がったキュートな休憩所💕


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なんでも作っちゃう。さすがだな。

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そして私の趣味にえ〜って思っているだろうけど、かわいい色にしてくれました。

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すこーしすこーしすこーしずつ、動いてるファームが嬉しいな。

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最近もらいものが多い。

しかも普通はあまりもらえないようなものが多くて面白い。

ある日突然、
「さちこさん、ニワトリあげます」というメールが届いて、「最近夜はどこを徘徊してますか?そこに行きます」と。

酔っ払ってるところにニワトリさんを、しかも生きているニワトリさんを持ってきてもらってもビビるよ。

庭でニワトリを飼ってたけど引越しするので誰かもらってくれないかな〜と考えてたら幸子さんを思いついたと。

ニワトリあげるよって突然言われる人もなかなかいないよな〜って思ったらなんだか楽しくなった。

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ニワトリさんはファームのメンバーたちがお迎えに行き、無事に我が家にひきとられ、立派なお家も新築?されて元気に暮らしています。

手づくりの立派な鶏小屋
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また別の日に、いつものところで飲んでいたらばったり会った方に
「あー、幸子さん、長靴いりませんか?」と(笑)

日本から持ってきたけど、ずっと使っていない長靴があって処分しようと思ったけど、幸子さんなら使うんじゃないかって思ったんです〜とのこと。

つい1年くらい前までは8センチヒール履いてシェムリアップの町を闊歩してたのに。。。。長靴履いている姿、誰も見たことないはずなのに。。。笑

みんなに思い出してもらえることは有難いし、幸せなこと。しかもイロイロもらえて嬉しい(^^)

みなさん、不用品があったらどうぞご一報ください。

自分の備忘録のためにも今年はもっとブログの更新を頻繁にしよう。

今日バンコクでホテルにチェックインしたら、メンバーだからかお部屋をアップグレードしてくれた。
最上階、しかもクラブラウンジのあるホテルだから、夕方からラウンジでゆっくりお酒とおつまみを楽しませてもらって、予想外のできごとにハッピーな気分でいっぱい。

でも、同じく今日、あるミーティングで先方の予想外の発言に心がかき乱された。えー、ありえないでしょ。。。って気分。。。
それでもよく考えてみると、私が先方のオファーにありえなーい!と思ってるってことは、先方も私のオファーにありえなーい!と思ってるんだろうな。
自分が感じてるってことは相手も同じように感じてるってことが多い。

結局、自分の常識が正しいって思ってるから心がかき乱されたり、えー。。。。って心が落ちたりする。
相田みつを的にいえば、『落ち込んだっていいじゃない、心がかきみだされたっていいじゃない、人間だもの』って
感じだけど、やっぱり落ち込まないでスルーしていけるほうが私は自分の生き方としていいなと思う。

イライラするとか、落ち込むとか、自分が嫌いな感情と向き合うのってすごく労力がいる。それよりもハッピーな気持ちのほうが周りにも笑いをもたらすことができて、みんなが笑ってる顔見てさらに自分もハッピーになる。

というわけで、今日はありえないサプライズがプラスにもマイナスにもあった一日だったけど、結局は出来事は出来事でしかなくて、そこにハッピー!という感情を与えているのも、最悪だ。。という感情を与えているのも、自分自身なんだよね。起きた事実は事実でしかないのに、それがハッピーにもなり、ストレスにもなる。
何が起きてもその出来事によって感情がマイナスに揺さぶられることなく、相手の常識だったり、起きた事象をただそのまま、あるがままに受け止められるようになろうって決めた日。

決めた未来は実現するから、今日そう決めたらそうなる。

ハッピーなラウンジでの夕食。大好きなもののオンパレード。
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年末にフランスから素敵な女性がやってきてインタビューを受けました。
すっかりインタビューを忘れてしまうほど、個人的な話とかで盛り上がって久しぶりの女子トークで
楽しい時間を過ごさせていただきました。

40代半ばの転身。信念に従い、カンボジアで挑戦する社会づくり
http://www.cafeglobe.com/2017/01/059698svaychek.html

よかったらご覧ください。
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今までもインタビューとか受けたことはありましたが、やはり誰かのフィルターを通すと自分の想いが100%その通りに文章になっていなかったり。。。。ということが多く、インタビューを受けるのを躊躇してしまう気持ちもあったりするのですが。。。
今回のゆきさんのインタビュー記事は、自分の想いがちゃんと伝わっていてとっても感動でした。

このインタビューをきっかけに素敵な友人ができたということが何にもまして嬉しいことで。
素敵な出会いに2017年もいい年になりそうな予感。


新年あけましておめでとうございます。
2017年、新しい年がスタートしてあっという間に1週間。
カンボジアでお正月を迎えるようになって17回目。去年久しぶりに日本のお正月を味わったけれど
やっぱり私はここシェムリアップで季節感のないお正月を迎えるのにすっかり慣れてしまったみたい。
ここにいるのが一番落ち着く、我がふるさと。

今年はAngkor SvayChek 村のファームでファームメンバーと年越しパーティーをしながら新しい年を迎えました。
年越しパーティーっていっても、いつもと変わらない飲み会(笑)。お肉を焼いてカンボジアスープとご飯。一番大切なのは歌と踊りと音楽。
カンボジアの人は本当に音楽が好き。農作業中でも歌を口ずさみ、休憩中は音楽をかける。
ファームメンバーのパーティーの必需品は太鼓とトロー(二胡みたいな楽器)
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太鼓とトローの 音に合わせてみんな歌い、みんな踊ります。
踊りの合間に乾杯、乾杯、乾杯の嵐。そしてまた楽器の演奏が始まると輪になって踊りだします。
これがひたすら延々と3時間以上続き、飲んで踊るので酔いもさらにまわります。
飲んで踊って歌って笑って乾杯して、これぞ ザ・カンボジアパーティー。 

New Year Party


こういうところにいると先進国からやってきた私はついつい『幸せってなんだろうか』なんて哲学的?なことを考えてしまいます。
ただただ今を楽しめるってこと、共に楽しめる仲間がいること、それこそ幸せなのかな〜なんて、酔っぱらって大騒ぎしている男どもの傍らで小難しいことを考えている自分が笑えます。


ぐでんぐでんに酔っぱらいながらも踊りをしきる村の警察署長のスメイサん。
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みんなが楽しんでる姿が幸せだなぁと1年の締めくくりの日に思う。
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まだ電気の通っていない私たちのファームはふだんは日が沈めば真っ暗ですが、この日は特別、発電機を回して明かりを灯し夜中まで飲んで歌って踊り続けました。
何度も乾杯して、『おかあさん、とっても楽しい!』と私よりも一回りは年上であろうワーカーのおじさんから言われるのは、『お母さんって。。。私はイアムおじさんよりずっと若いけど』と突っ込みたくなるけど、それでも楽しんでくれているのは嬉しい。

相手が50歳でも、70歳でも、20歳でも、みんながお母さんみたいに信頼してくれているってことは幸せなことだと思う。もっともっと力をつけて大切なファームのメンバーたちをしっかりと精神的にも経済的にも支えられる母になりたい。
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 踊りと乾杯に疲れ果てて踊りの輪から外れて真っ暗闇なファームの真ん中で星を見上げているとスタッフのひとりがしずかーに隣にやってきて話を始めた。

会社に対する思い、彼の今置かれている状況のこと、これからのこと、普段は静かでおとなしい人だけにこういう時に話をしてくれるのは本当にうれしい。
いっしょにお酒を飲んで、歌って踊って、心も解放されて、普段仕事では見えない顔が見える。こういう素顔が見える時間にお酒を飲みかわせるっていいなぁって思う。

みんなが集まれば歌と踊りと笑いがある、それがカンボジア。この地でみんなと仲間になって年を越せることが幸せ。
仕事の時間では見えない素顔が見えるのがこういう時間。踊って歌って笑って飲んで、合間にゆっくり語り合って。
電気もない真っ暗闇の中で発電機で光を灯して笑い合う時間。こんな時間があるからまたみんなと頑張ろう!って思える。

私がここでやれる役割をもらってるからここにいられるんだなぁと思う。


締めはバーイチャー(チャーハン)と年越しそば。
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大騒ぎの宴の翌朝は、静寂の中からスタート。明け方鳥の声と共に目覚めてファームで初めての初日の出を拝みました。

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みんなにとって最高の2017年になりますように♡

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シェムリアップで開催されていた第8回カンボジアフルーツ&ベジタブルフェアが終わりました。

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最終日の今日は朝の時点でパイナップルが完売。私達Angkor SvayChek Farmのブースでは売るものがなくなってしまったので早々に店じまいするほどパイナップルが大好評でした。
同じ展示会でパイナップルが半額以下で売られていたにもかかわらず、Angkor SvayChek Farmのブースは連日大盛況で飛ぶようにパイナップルが売れていきました。

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ブースに立っていたスタッフもお客様から何度も『なんでこんなに甘いの?ほかのパイナップルと違うの?』という質問を受けていたようです。

なぜ甘いのか??

カンボジアのパイナップル栽培では、通常カンボジア語で『トモースォイ(臭い石)』といわれる開花促進剤を散布してパイナップルの花を同時期に開花させるという方法をとります。これはカンボジアだけではなく、大量生産をするパイナップル農家では普通に行われていること。
同時期に開花すれば、収穫も同時期に行うことができるので効率はとてもいいのですが、わたしたちのファームでは自然の力にまかせ、このトモースォイを使いませんでした。

カンボジアでは一般的にトモースォイを使うのに、それを使わなければうまくいかないという意見もある中で、私たちのファームが実現したい理想(化学的なものは使わない)をまずは試験してみようという決断にみんなが同意してくれての初めてのチャレンジ。
当然ですが、花の開花はまちまち、収穫もバラバラです。パイナップルの木が大きく広がって元気よく成長すればするほど実がパイナップルの葉に隠れて見えずらくなり、どこに収穫時期のパイナップルがあるのかを把握するのはかなりの労力です。現在うちのファームには10000本ほどのパイナップルがありますが、これだけの数のパイナップルの開花をすべて把握し、バラバラに実っていくパイナップルの収穫の時期を見逃さずにいいタイミングで収穫していくというのは至難の業です。
同時期に開花してくれれば収穫も同時期に行えて、管理が簡単なのです。
それでも、スオイトモーを使わずに、自然の開花の力にまかせて、大地と水と太陽と鶏糞などの肥料の力だけでこんなにおいしく大きな実が実りました。ただただスタッフの努力の賜物。感無量です。


そして、もうひとつの何よりもの甘さの理由は、木の上でしっかりと熟成させていること。
物流の都合上、実が熟れる前に早めに収穫してしまうのが一般的です。通常の物流では、農家から仲介業者、小売店、消費者というように、お客様のところに届くまでにたくさんの時間がかかります。
木の上でぎりぎりまで熟成させてしまってはお客様のもとに届くころには腐ってしまうので、早めに収穫をします。
パイナップルの場合、収穫した後に追熟することはないのでバナナのように収穫してから甘味が増すことはありません。
日本でパイナップルがイガイガする感じがするのは、品種の問題ではないんだろうなぁと思います。
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私たちのファームで採れるパイナップルは芯を切り取る必要はなく、まるごと全部おいしくいただけます。
色もしっかりと濃くて、切る前からあまーい香りが漂ってくるほどの糖度です。

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無農薬、無化学肥料というオーガニックで野菜や果物を栽培するのは本当に手間がかかります。
虫や草や病気にも薬が使えないので対策はとても難しいのです。
もちろんオーガニックでなくても、何もない大地に実を実らせていく作業の苦労は大変なものです。
私は農業に関わって初めて知りました。せっかく何か月もかけて種から育て実がなってきたところで虫にやられる、大雨で浸水してしまう、病気で腐ってしまう。。。台風で根こそぎやられてしまう。
計算で管理できないことがたくさん起こります。

それでもスタッフみんなで知恵を寄せ合い、手間ひまを惜しまずに手入れをし、一年以上かけてやっと収穫したパイナップルです。

日本では最近、野菜の高騰がニュースになっていますが、どのくらいの期間をかけてそのひとつのキャベツや白菜が大地で作られてきたと思いますか??
そんな安値で売られて農家の人たちがばかばかしくなって土地を手放して食べ物を作ることをやめたらどうなるのでしょう?
野菜が高い高いっていうけれど、携帯代やゲーム代につぎ込んでいる金額ははるかに高いような気がする。もちろん何にお金を使うかはその人次第だし、価値観は様々だけれど、メディアでの取り扱い方にとっても疑問を感じるし、農業の価値を下げているように思う。食べていくことは人の根幹を作ることですよ。私たちの体は食べることによって作られているんですよ。

私がカンボジアで農業をはじめた大きな理由は、私達動物の生きる根底を支えてくれている生産者の人たちが貧しい生活を強いられている社会に違和感を感じたからです。
17年前からカンボジアに暮らし、シェムリアップやプノンペンの経済的な大変化を渦中にいながら見てきました。
都市部の経済発展の陰に、17年前と変わらない生活、いや物価が高騰してきてさらに生活が苦しくなっている農村の人たちを見て、私たちの命を支えてくれている人たちが苦しい生活をして、都市部の人たちが無駄に浪費する社会はおかしいと思ったのです。
そしてそこへ大きな資本や外国の資本がやってきて、農地をどんどん買い占めていく。農家の人たちは農業をしていても貧しい生活から抜け出せないから、このまま農業を続けるよりも土地を売って大金を手に入れたいと考える。だからシェムリアップ近郊も多くの農地が中国や韓国企業に売却されていきました。

農業を魅力的な産業にしたい、農家がきちんと食べていける農業にしたい、親が農業をしていて学もないから農業をやるんじゃなくて、農業をやりたい!と思う若者が増えるようなそんな魅力的な産業にしたい、それが社会にとって大切なことなんじゃないか、そんな思いからファームをスタートさせました。
まったくのど素人が始めたことですが、想いがあればそこにいい人たちが集まってくれるものです。一歩一歩ですが形になっていっているのを日々感じます。

一次産業である農業では収益があがらないということも実感します。パイナップルが1.5ドルでも高い!と言われるのです。1年以上かけてやっと収穫できたものが1.5ドルで高いと言われる悲しさ。
1000個のパイナップルを作っても、1年で1500ドル。月にしたら約120ドル。肥料や人件費などの経費をひいたら
何も残らないですよ。

だからこそ農業の6次化。もうかる仕組みをつくる。これが私がいま感じている使命。
農業の6次化を通じて、このアンコールスヴァイチェイク村の村おこしをして、村全体で農業を魅力的な産業にしていくこと。
5年で6次化を実現して、お金を稼いで次の村にまた投資していく。


野菜を作っていない人に、その野菜のヒストリーを感じてくれといっても無理があるとは思うけれど、自分の命を作っている食べるということの大切さを感じて、それを作ってくれている人がいるからスーパーにたくさんの食べ物が並んでいるんだということや安心安全な食べ物が食べられるというのは簡単なことではないんだっていうことをもっと感じてもらえるようなそんな活動もしていきたいと思う。



というわけで、長くなりましたが、だからうちのパイナップルは甘いんです^^













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先日、Angkor Svaychek Farmの初の社員旅行に行ってきました。
ファームをスタートさせたのが2014年、2年目にして実現した初めての社員旅行。

先日みんなで飲んでいた時に、社員旅行行きたいよねっていう話になって、どこに行こうか??と言っていたら
ワーカーのおじさんが『アンコールワットに行ったことがない』と言い出して。。。。
私たちのファームがあるSvayChek村はアンコールワットから車でわずか15分たらずの場所。
それでもアンコールワットへ行ったことがない人が田舎にはこんなにいるのが現実。
アンコールの歴史についても知らない人も多いんだろうな〜。

アンコールワットでももちろんみんなで行けば楽しいのだけれど、シェムリアップの一番の避暑地であるプノンクーレン(ライチの山)に行先は決定。
プノンクーレンは、802年にジャヤバルマン2世がこの山の上でアンコール王朝の独立を宣言したといわれるアンコール王朝の発祥の地。
山頂にはアンコール時代の遺跡、川底に掘られた1000体リンガ、岩の上に掘られた涅槃像など見どころもたくさん。でも現地の人たちがクーレン山に訪れる第一の目的は滝遊び。
海が近くにないシェムリアップでは川や滝やバライで水遊びするのがみんなとっても大好きです。

ファームの社員は現在総勢15名。当日は早朝にファームに集合して、野菜の水やりをしてから奥さんや子供や彼女も参加してみんなで1台のバンに乗り込んで出発です。
ファームから1時間ちょっとでプノンクーレンに到着。
川沿いにある東屋に集合して乾杯。もちこんだバーベキューセットで肉も焼きだして早速ゴハンの準備。

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みんなで食べるご飯は本当においしい。

仕事場ではないところでみんなで語り合える時間は本当に貴重な時間。

男同士で飲んで笑って語り合ってる姿も見ているだけで幸せな気持ちになる。

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ひとしきり飲んだ後にクールダウンしに川に飛び込むヒンさん。バーベキュー片手に幸せそうな顔!

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来年の3月に結婚するニアンと彼女。おそろいのクロマーをしてラブラブぶりが最高にかわいい。

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まだまだ近場の旅しかできる余裕はないけれど、みんなで行くことに意味があって、みんなで楽しむことに意味があるんだなって思う。どこに行くかが大切じゃない社員旅行ができるこの仲間が本当にありがたい。

お昼を食べて、お寺にお参りをして、夕方にはファームに帰ってきた日帰り社員旅行。
村からほとんど出たことがないおじさんたちが、『自分の住むシェムリアップにこんな素晴らしい場所があったなんて。。。』と言っていた言葉がとっても心に残った。
自分の住む場所を誇りに思えるって大切だなぁ、。自分の住む場所の歴史を知り、その土地を誇りに思えるって素晴らしいことだと思う。
いつもみんなと過ごす時間にたくさんのことを感じさせてもらい、教えてもらう。

来年もまたみんなで旅をしよう。社員旅行ができるように仕事を頑張ろう。
どこへ行くかよりもみんなで共に過ごす時間が何よりも大切だから。

私はまだまだ外国人で(っていうか、いつまでも外国人なんだけど)、それでもカンボジアのこの土地でみんなの仲間になりたいという想いはいつもあって、だけどまだまだファームのメンバーの仲間になりきっていないという感じがする。だけど焦らずに、少しずつ時間をかけて仲間になっていこう。

旅の終わりにみんなが集まってくれて、本当に楽しかった、ありがとうって言ってくれた。私のほうこそ、みんなと旅する時間をもらえてありがとう。でいっぱいです。




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