アンコールクッキーから農業に転身した『マダムサチコ』の カンボジア日記

カンボジア、世界遺産アンコールワットのある町シェムリアップで、カンボジアの女性たちの雇用の場を作ろうという想いから、2004年にお土産物屋『アンコールクッキー』を創業。12年間にわたり社長として事業を牽引し年商3億円の事業に発展させる。2016年にアンコールクッキー社の体制を変更し、新経営陣に運営を託し、新たな夢へ挑戦中。アンコールクッキーの原材料をカンボジア国内に追い求める中でたくさんの農家の人たちと出逢い、カンボジアの農業がなぜ魅力的な産業になれないのか、なぜ私たちの食を支えてくれている農家の人たちが選択肢のない貧しい生活を強いられるのか、カンボジアの主産業である農業をもうかる産業にできないのかという想いがわいてきて、40ヘクタールの農園をシェムリアップ近郊に所有し、農業の6次化によって出稼ぎにでなくても生まれ育った村で家族と共に暮らせる幸せを実現できる村づくりを目指して奮闘中。シェムリアップ暮らしも早18年目。すっかりカンボジア感覚になっている日本人の目線で、カンボジアからフレッシュな情報とカンボジアの日常をつづるブログ。

2007年11月

日本への輸出をスタートして1年ほどたちました。
最初は手探り、試行錯誤、初めての出荷の時には本当にドキドキし、そして感動しました。

日本出荷1日本出荷 ダンボール日本出荷 積み込み












会社を始めたころ、よくスタッフに話したことがあります。
〜みんなが作ったクッキーをお店でお客さんたちが買ってくださる。私達のクッキーが飛行機に乗って海を越えて日本に行くんだよ。そして日本の人達が食べてくれる。こんなすごいことはないよね?そして、クッキーを口にした人達が美味しいと言ってくれたら、笑顔になってくれたら、すごい嬉しいことだよね〜と。

お客様から直接『美味しかったよ』と言われるのは私。だからこそスタッフにもお客様の嬉しい言葉を伝えたいし、一緒に喜びたいと思う。製造スタッフが頑張ってくれているからこそ、それは私自身が一番忘れてはいけないことだと思う。

輸出をスタートする時、輸出なんて初めてだし、通関のための書類作成も初めてだし、分からないことだらけで何もかも手探り状態でした。日本語で書かれていても私には理解不能であろう通関書類。英文とカンボジア語のちんぷんかんぷんの書類を前にしてため息をついたこともしばしば。
『初めての貿易実務』とか『初心者でも分かる○○』なんていうビジネス書を買い込んで読み漁ったりしました。

今回で10回目になる出荷、今は私が何もしなくても、カンボジア人スタッフがあっという間に書類を作成し、『お姉さん、ここにサインをしてください』と完成した書類を持ってきてくれるまでになった。こういう成長が何より嬉しい。

こうやってひとつひとつ色々なことをクリアしてきた。その時にはいつもスタッフが一緒でした。だからやれたんだと思う。ありがとう。


そういえば先日、熊本に行ってきました。
大量購入をしてくださるお客様へ挨拶がてら配達に。1泊2日の大忙しの日程でしたが、黒川温泉や阿蘇山、熊本城。。。と1泊とは思えないほど色々と連れて行っていただきました。

黒川温泉といえば今や日本一かというほどの有名な温泉地。多数の温泉を有する群馬に生まれた私としてはやはり気になるところ。
温泉街の中に川が流れ、とても雰囲気のある素敵な温泉地でした。夕食の後、夜中まで一緒に行った方達や女将や娘さん達と話し込んでしまって、温泉にもつからずに疲れ果てて寝てしまいましたが・・・(笑)。
ふもと旅館の女将はとってもパワフルで素敵な方でした。

翌朝、誰もいない露天風呂、最高でした。
久しぶりの浴衣に、純和風な朝ごはん、すっかり日本を堪能させていただきました。
こういう素敵な盛り付けとか、繊細なサービスとか、日本に帰って勉強になることはたくさんあります。

浴衣朝ごはん@黒川温泉








黒川温泉の帰りに寄ったの阿蘇神社では、なんと相撲大会が開かれていて、可愛いお相撲さんと記念にパチリ。

かわいいお相撲さん






最後は阿蘇の火口へ。

阿蘇




初の九州上陸でした。


お客様から『いらっしゃいよ〜』と言われるとすぐにどこでも行ってしまう・・・悪く癖?いい癖なのか??
でもそうやってご縁があり、出会いがあり、その出会いが続いていくことは本当に有難いことです。

アンコールクッキーに次いで人気のある蓮茶クッキー。この夏から販売をスタートしたはちみつクッキーとブラックペッパークッキーと椰子砂糖クッキー。
この4種のクッキー、さくさくしていて美味しい!とお客さまからご好評をいただいているのですが、クッキーだけでなく、入れ物が可愛い!!と女性のお客様から人気です。クッキーを食べ終わった後も鉛筆たてや小物入れとして使える優れものなのです。


クッキー4種


このクッキーの入れ物は田舎の人達がひとつひとつ手作りで作っています。田舎の人達の現金収入になれば・・・と思い、このクッキーはあえて紙の箱を使わずに、椰子の木の皮を使って彼らに作ってもらっているのですが、結構これが悩みの種だったりするのです。。。
椰子の皮

手作りなので大量にはできないし、ハンモッグに揺られながら井戸端会議状態の中で作っているため、なかなか出来上がってこないのにはいつも冷や冷やさせられています。

ローシーズンでお客さんが少ない時期、お店としても特に必要ではなくても、彼らが作って持ってくれば全部買い取っています。もちろん、納品の際には全部うちのスタッフがチェックし、品質の悪いものははじきますが。
なんでもかんでも買い取ってあげるのではなくて、お互い商売としてビジネスとしてメーカーはいいものを作ることに力を入れるべきだと思うし、そうやって頑張っていいいものを作れるようになればきっと将来もっと大きなマーケットで売れる日が来ると思っています。

かご作り 女の子達かご作り おばあちゃんかご作り 子供もお手伝い








頑張れ〜!!いいものを作ろう〜!!海外にだしても恥ずかしくない商品を発信しようよ〜!!と思うのですが、彼らはそんな私のたわごとはどこ吹く風。
のんびりハンモックに揺られて、おしゃべりのほうが弾んでいたり、子供たちがキャッキャと言いながらお手伝いしたり、お姉ちゃんの真似をして小さい妹達がお手伝いしたり。。。。。こんな姿を見ちゃうと厳しいこともいえなくなってしまう私だったりします。
田舎に流れている時間が好きだから。

自分のスタッフには鬼のように厳しいのに。。。

ひょんなことからお知り合いになり、すっかり仲良くさせていただいている方達が、カンボジアでパンの学校を開設することになりました。
11月24日が完成式典で、私も式典に出席させていただいたのですが、そのパーティーのためのケーキをわが社のパティシエ深井が作らせていただきました。

ビッグケーキ

日本のパンの技術をカンボジアの人達に教えて自立に結びつけようという趣旨の学校です。今後、一緒に協力して、カフェプカプカのカフェランチとかができるようになったらおもしろいと思っています。

式典出席のために、日本人のパン職人さんたちがカンボジア入りしているのですが、焼きたてパンをたくさんいただいてしまいました!!あんぱんやうぐいすパンまであり、涙がでそうになりながら日本の味を堪能しました。やっぱり日本のパンは美味しいです。改めて感動。

オーブンパン

日本にいた時はパン屋さんなんてそこら中にあって、いつでも当たり前に食べていた味なのに、カンボジアにいるとその味がものすごい感動できる。
海外にずっといると、やっぱり日本の味は恋しくなって、それを口にした時に本当に感動して嬉しくて、そしてものすご〜く美味しさを感じる。
たとえば、炊き立てのご飯。きらきら光って粒がたっているほかほかのご飯。おかずなしでも軽く1杯食べられちゃう美味しさ。
ジューシーな焼肉。口の中でとろけちゃうような、脂肪たっぷりの味わいのある牛肉。想像しただけでご飯が食べれそう(笑)。

そうやって考えると、海外にいるから美味しいものをさらに美味しく、感動をもって食べられるって逆に幸せかもしれない。当たり前じゃなくて、特別だから有り難味を感じるってことは多々ある。

話がそれてきましたが、とにもかくにもやっぱり私達日本人にとって日本の味は美味しいんです。当たり前のことですが。

あんぱん、めちゃめちゃ美味しかったです・・・・・・・。





雨季が終わり、乾季に入っていくこの時期にカンボジアの大きな伝統行事『水祭り』が行われます。
毎年満月の日に行われる水祭り、今年は11月24日が満月なので23日〜25日の3日間、水祭りの行事が行われます。
プノンペンでは王宮前のサップ川で盛大なボートレースが行われ、ものすごい人手になるようですが、シェムリアップに住む私はテレビ中継しか見たことがありません。

プノンペンほどの大きな川はありませんが、ここシェムリアップでも町の中心を南北に流れるシェムリアップ川で水祭りのイベントが行われています。

水祭りの本来の意味は色々な説があるようですが、雨季の間にクメールの大地にたくさんの恵の雨をもたらしてくれた水の神、大地の神への感謝を込めたお祭りであり、また、水祭りのイベントのボートレースのためにそれぞれの村で協力してボートを作ることによって団結し、農作業も団結して行っていこうという農業行事としての意味合いもあるようです。
各村のボートはお寺に大切に保管されていて、年に1度の水祭りのボートレースの際に村人達が団結し、レースに参加するわけです。

ボートシェムリアップ川

(左)ボートレース用のボート
(右)シェムリアップ川









ボートレース1ボートレース2







どうしても華やかなボートレースへ目がいきますが、今日のカレンダーを見てみると
『ボンダエッ プロティップ オーク オンボッ ソンペアッ プレアッ カエ』と書いてあります。
日本語に訳すと、『お供え物を川に流し、オンボック(もち米を炒ってつぶしたもの)を食べて、満月に手を合わせて祈る』日。
お供え物を川に流すなんて、まさに日本の灯篭流し、精霊流しですね。
こうやって色々な伝統行事の意味を考えると、同じ仏教国である日本と共通するところがたくさんあるのです。
こういった伝統を大切に継承していくことは、人との和や協調性を育てたり、地域の連帯感をつくったり、とても大事なことがたくさんあるのだと思います。日本ではどんどん核家族化が進み、特に都会では他人との関わりが極端に減ってしまっていることは本当に残念なことです。

24日の夜は満月に手を合わせてみんなの幸せと平和を願いたいと思います。


年に3回以上はカンボジアにやってくる我が母。母が来た時には我が家で小さなホームパーティーを開いています。
今回は気合を入れたママさん、カンボジアの肉はいまいちだったから美味しい肉を食べさせたいと、大きな肉の塊を持ってカンボジア入り(笑)。
スーツケースから出てきたのは・・・・
豚肉、ひき肉、餃子の皮、にら、ぜんまいの煮物、ごぼう、こんにゃく、ちらし寿司の具・・・・などなど。。。。
自分の荷物なんてそっちのけで、食材ばかりを詰め込んだスーツケースにちょっと胸がぐっときちゃいました。ありがとう、お母さん。

テーブルに乗り切らないほどの美味しい料理がずら〜っと並びました。
ご飯2
餃子、豚汁、サラダ、てんぷら、煮物、散らし寿司、そうめん・・・・。家庭料理ってやっぱり最高です。小さい頃から出来合いのものとか食べたことがないくらい、いつも手作りの食事をちゃんと食べさせてもらってました。当たり前だと思っていたけど、いざ自分が母親になっててもいい歳になってみると母の偉大さを実感します。仕事ばかりで家事なんで全くしてない私。情けないなぁ〜・・・。母の娘でよかったなぁといつも思います。

笑いあり、歌あり、踊りあり(?)の楽しいパーティーでした。最後は飲みすぎプラス食べすぎで気持ちわるくなりましたが(笑)。


パーティーの時にはいつも手伝ってくれる、私の姉さん、タヴィちゃん。
今日も手作りのお菓子を持って、手伝いに来てくれました。

タヴィちゃんクメールデザート

タヴィちゃんは私のおばあちゃん(母の母)に顔がそっくり。だから我が母もタヴィちゃんを他人とは思えないほど大すきなのです。
彼女に出会ってからもう9年。ずっとずっと大事にしたいお姉さんです。

我が家の花ちゃんも楽しい宴に大興奮。いつもは夜更かしでなかなか寝ないのに、部屋に入るなり、バタンキュー。いつもはソファーで寝るのに、床に倒れていました(笑)。

最近、『花ちゃん元気ですか?』とメールで色々な方に聞かれるので、この辺で我が家のアイドル?花ちゃんを登場させたいと思います。

我が家に来てから早4ヶ月。甘えん坊でめちゃくちゃカワイイです。私と二人きりの生活なので、人間にまったく慣れていません・・・・。

花1花2花3








花4







夜は私はベッド、花はベッドの隣にあるソファーで大の字になって寝ています。朝になるとベッドに飛び乗ってきて甘えてきます。でも朝が弱いので、私が起きてもまだベッドでごろごろしています。女の子なのにすごい格好で寝てます・・・・・。

朝7時前に家を出て、夜家に帰るのが12時近くがほとんどなので、結構寂しい思いをさせていてかわいそうだなぁ・・・といつも思うのですが。朝、出かける前に庭で遊んであげるのが一緒に過ごす唯一の時間。ごめんね、花ちゃん。

カフェプカプカでツアーのお客様にお出ししている『よくばりスイーツ』。

5種のデザート


しぶい味わいのクメール陶器の長皿に5種類のスイーツをのせました。色々な種類をちょっとずつ食べたい!という女性心をくすぐるデザートです。

手前のお皿から・・・
.泪鵐粥璽轡磧璽戰奪
▲丱淵withチョコレートムース
かぼちゃプリンアイスwithバジルシードソース
て邱颯侫襦璽沈垢蟾腓錣
ハ|磴離璽蝓

特にお勧めがさっぱり感のある蓮茶ゼリー。お口直しで召し上がっていただけるさっぱりデザートです。

予約のみでお出ししているメニューにはない1品ですが、今後メニューに載せられるようにしていきたいと思います。

本を読むのが大好きで、高校時代は校内図書貸し出しNo1に輝くほど本を読んでいました。というと文学少女っぽいですが、学校の授業はあまり興味がなく、学校内では教室にはあまりいない、図書館とバスケット部の部室に入りびたりの高校生活だった気がします。

今でも本は大すきですが、カンボジアにいるとさらに活字飢えが激しく、日本に帰ると大量に本や雑誌を買って帰ります。ダンボール1箱が本ということもザラ。
ジャンルは何でもかまわず、何でも読みます。
バッグの中には必ず本が1、2冊入ってるので、私のバッグを持った人は重さにびっくり。今、バッグに入ってるのは

『7つの習慣』(スティーブンRコヴィー著)

7つの習慣

何度も読んでいる本ですが、何度読んでもその時その時の自分の状況や自分の精神状態で色々なことを教えてくれ考えさせてくれる貴重な1冊。
ビジネス書としてだけでなく、人間としての生きかた、人間関係のあり方を学べる人生の道標の本です。

おすすめです。



そういえば、先日コーケー遺跡に行ってきました。

シェムリアップから約120キロ、片道2時間半くらい。
アンコール時代、928年〜944年の間、ジャヤバルマン4世王によってアンコールワットのある周辺からこのコーケーの地に都が移されていました。
プラサットトム(大きい遺跡)と呼ばれるピラミッド型の寺院を中心にたくさんの遺跡が残っています。

コーケー1

観光客もまだ少なく、のんびりした雰囲気が漂うコーケー。私がカンボジアに来た9年前はアンコールワット周辺の遺跡もこんなのどかな空気が流れていたなぁと懐かしく感じました。
9年前、日本人のお客様を相手に遺跡のガイドをしていたことがあるのですが、仕事がお休みの日にも自分でバイクを飛ばし遺跡へ行って、そこで時間を過ごしていました。仕事で毎日訪れている遺跡ですが、休みの日でも行きたくなるほど魅力的でした。タケウ遺跡の一番上でボーっと本を呼んだり、プリヤカン遺跡の木陰で昼寝をしたり・・・・悠久の歴史を感じながら、遺跡を独り占めしているようで・・・本当に贅沢な時間でした。

そんな昔を思い出させてくれるコーケー遺跡。
ちょっと遠いですが、コーケーへ行くまでの道のりもまたカンボジアを感じさせてくれる、ゆったりした時間が流れています。

こんな大きなリンガも残っています。


コーケー2

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