アンコールクッキーから農業に転身した『マダムサチコ』の カンボジア日記

カンボジア、世界遺産アンコールワットのある町シェムリアップで、カンボジアの女性たちの雇用の場を作ろうという想いから、2004年にお土産物屋『アンコールクッキー』を創業。12年間にわたり社長として事業を牽引し年商3億円の事業に発展させる。2016年にアンコールクッキー社の体制を変更し、新経営陣に運営を託し、新たな夢へ挑戦中。アンコールクッキーの原材料をカンボジア国内に追い求める中でたくさんの農家の人たちと出逢い、カンボジアの農業がなぜ魅力的な産業になれないのか、なぜ私たちの食を支えてくれている農家の人たちが選択肢のない貧しい生活を強いられるのか、カンボジアの主産業である農業をもうかる産業にできないのかという想いがわいてきて、40ヘクタールの農園をシェムリアップ近郊に所有し、農業の6次化によって出稼ぎにでなくても生まれ育った村で家族と共に暮らせる幸せを実現できる村づくりを目指して奮闘中。シェムリアップ暮らしも早18年目。すっかりカンボジア感覚になっている日本人の目線で、カンボジアからフレッシュな情報とカンボジアの日常をつづるブログ。

2013年05月

「これが入ってないと美味さが格段と違っちゃうんだよ〜、これが入っていなかったらお客さんからクレイムもんだね。」

coffee 1





コーヒーの仕入れ先のおじさんの言葉。

カンボジアではこの黄色い液体を焙煎したコーヒー豆に混ぜ合わせて美味しいコーヒーの完成となるのです。
この黄色い液体の正体はカンボジア語で『ブァー』といわれる、バター。
本当はバターっていうほど高級品でもくて、バター色した油脂分。テカりと甘ったるい感じの味がカンボジアコーヒーのポイントです。




coffee 3


ちなみにバターを入れる前に香りづけにリキュールみたいなお酒も混ぜ合わせるのがポイント。
これで美味しいカンボジアコーヒーのできあがり。


アンコールクッキーで販売している珈琲豆は、カンボジアの珈琲屋のおじさんが「これを加えると格段と味があがる!!」って言って自信満々で加えいているバターとお酒を完全に省いてもらっている。
「こんなもん売ったらカンボジア人には珈琲じゃない!って怒られるわ」っておじさんが言うけど、やっぱり
日本人には日本人の慣れ親しんだ味っていうのがあって、カンボジアにはカンボジアの風土と気候にあった珈琲の楽しみ方があって、そこに飲み方とか楽しみ方のきまりなんてものはなくって、食べることって生きることで、そこに生まれ育ってきた文化なんだよなぁって感じる。だから食べ物って面白いんだよなぁ。。。。

うちのお店の珈琲はカンボジア産の豆を使って、バターとお酒を入れないという、おじさんのこだわりに反した工程で作ってもらっていますが、私たちがもとめる味を理解してくれてそれを引き受けてくれることに感謝。
作ってくれる人がいるからこそ食べさせてもらってるんだよね。おじさんも買ってくれる人がいるから商売が成り立つ。みんな持ちつ持たれつお互い様っていう気持ちが社会を成立させてるよね。


カンボジアの珈琲はブラックで飲むものじゃなくて、甘いコンデンスミルクとあわせてアイスコーヒーにして飲むための珈琲豆なんだと私は思う。暑いこの地で生まれ育った味、太るなぁ〜って思いながらついつい飲みたくなる味なんだよね。





これなんだかわかりますか?

cashew 2
















年季の入ったこの機械、カシューナッツの殻をむく機械です。
カシューナッツは一つの殻の中にひとつしか実が入っていないという高級品。
高級な実はそれはそれは固い固い殻の中に守られているので、手で割ろうとしても、足で叩き潰そうとしても
そう簡単には割れません。
工場ではまず蒸しで殻を柔らかくしてからこの機械でひとつひとつ殻を割って実を取り出すのです。





cashew 1









女性たちがひとつひとつ殻を割って実を取り出しています。圧巻。
こういう手作業の大変な下処理があって私たちが美味しいカシューナッツをいただけるのです。
生産現場を見せていただくと改めて身がひきしまる。


アンコールクッキーもこのカシューナッツを使って作らせてもらっています。
今年も美味しいナッツをありがとう。







この間、シクロを買った。

__






























シクロってプノンペンでしか見たことがなくて、シェムリアップは10年前くらいからトゥクトゥク(本当はカンボジア語ではルモォー)が大量発生してる。

シェムリアップでブティックホテルを経営しているアメリカ人のおじさんが、宿泊客向けにシクロツアーを試みたけど、色々とうまくいかないようで売りに出していたのを購入。

シクロのこぎ手がいなくなってきていて、お客さんも車やオートバイに移行していきシクロに乗らなくなったため、シクロは作られなくなり、現在カンボジアに残っているのが1000台くらいだとかそんな話に乗せられて?単にレアなものに弱いので、2台も勢いで買ってしまった。

これから通勤にシクロをこぐか。

ウサギ島に到着し、みんな着替えて海へ!!

rabbit island

水着は着ないで服のまま泳ぐのがカンボジア流。
遊び方はみんなさまざま。

一人黙々と途中の市場で買ってあげたショベルカーで遊ぶちっちゃいソチア。
rabbit7








子供たちはおおはしゃぎで海に入っているのに、怖くて海に近づけないちっちゃいソチア
rabbit3










海なのに!砂浜なのに!パジャマでデッキチェアーにたたずむラタナ
rabbit6








夕方6時を過ぎてもまだ明るいカンボジアですが、ウサギ島には電気がないのでだんだん島は薄暗く
なってきます。6時半くらいにみんな海を出て砂浜でのバーベキュー準備。
食料も船で運んできているので限られた食料と水で夕食です。
電気がないってことは夜も早く訪れ、いつもより早い時間に就寝。。。したかったのですが
蚊の大群の襲撃におちおち寝ていられません。。。

ウサギ島ではバンガローに泊まります!!と言われていて、子供のころに行ったキャンプ場を
思い描いていた私がバカでした。小屋って英語でバンガローって言うって知ったこの日(笑)。
板をできるだけ節約して張り合わせた小屋は隙間だらけで、床を見下ろせば砂浜が見え、
壁を見れば外が見える、自然と一体化した超アウトドア。

rabbit8


それはそれは蚊の宝庫。
ただでさえ、虫しか寄ってこないと普段から言われているくらいだから、こんなに愛されたことはない
と思うほど蚊から愛の襲撃を受け、本当に眠れない夜でした。。。
蚊帳の中にいて蚊の襲撃なので、蚊帳の外へ逃げてももちろん外だから蚊、バンガロー(小屋)から
出ても蚊。。。。。逃げ場がない。


持って行った2本の虫よけスプレーも深夜には底を尽き、もうかゆさで放心状態(笑)。
本当に蚊に弱い・・・・・とつくづく思った一夜でした。


なんとか苦しい夜は明け、朝は目の前に美しい空がひろがり、子供たちが朝から「オム〜(おばちゃーん)!!」と駆け寄ってくる笑顔に癒されました。





しかし、本当に誰もいない海!!
rabbit9





島には朝ごはんの食料もないので、ケップに戻って朝ごはん。そのあとはボコー山へ出発です!!


2012年度も本当に有難いことにたくさんのお客様にご来店いただくことができました。
本当に感謝です。
おかげさまで今年もスタッフみんなで社員旅行に行くことができました!!!

いつも行き先も旅程も全部スタッフに丸投げで決めてもらっています。
社員総勢約80名なので、全員一緒に行きたいところですが、お店を閉めるわけにはいかないので
毎年半分ずつ2グループに分かれて行っています。
今年は6月6日〜8日と9日〜11日の2グループです。
子供を連れてきたい人は子連れもOKなのでにぎやかな楽しい旅行です。

今年の行先はケップから船で20分くらいのところにあるコッ・トンサイ(ウサギ島)&ボコー山。
最初は2泊3日でシェムリアップからバスで行くというスケジュールをもらったのですが
さすがに往復12時間近いバス移動は2泊3日ではつらいでしょう?ということで、片道は飛行機に
してもらいました。

IMG_2953


シェムリアップを朝のフライトで出発、プノンペンに10時前に到着してバスでケップに出発です。
途中でお昼を食べたり、山に立ち寄ったりして、夕方にケップに到着。
ケップ名物の蟹市場を散策してから、舟でウサギ島まで出発です!

IMG_2956



途中舟のエンジントラブルで海のど真ん中で舟がストップ。
全員ものすごいびびっていました・・・笑
私が大丈夫だよ〜って言っても、「お姉さん、怖くないんですか?」ってものすごい心配顔。
沖から10分くらいだし、携帯もつながるし、大丈夫でしょうって思うのですが、
カンボジアの人って地に足がついていない場所ではかなり不安がる傾向にある気がする。

IMG_2962



後からやってきた船にロープでひっぱってもらって無事ウサギ島に到着!!
あんなにびびっていたのに、到着したら大はしゃぎで海に飛び込んでいきました。


私にはこの後、船のエンジントラブルよりももっと恐ろしいことが待ち受けていました。




またまた大家さんネタ。

工房の大家さん、肝っ玉かぁちゃんのナリー姉さんはカンボジアの中年女性に多い
ちょっと(結構?)太っちょ体型。
会うたびにいつも、痩せたい痩せたいと言っているけれど、知り合ってから7年間
いっこうに痩せる気配なし(笑)。
毎日せっせとシェムリアップの川沿いでやっているエアロビクスに通っているのだけれど
効果ないと嘆いている。

最近糖質制限にはまっている私は糖質制限ダイエットはカンボジア人にとっても効果が
あるダイエット方法だと思っているのです。

だって、カンボジアの人の食生活って超糖質摂取食!!!

とにかくご飯は山盛り。コーヒーとかにものコンデンスミルクや砂糖をたっぷり入れて
苦味のいっさいない甘い飲み物として飲む。
クイティウ(朝ごはんとかに食べるヌードル)にもそれだけで十分味があるのにさらに
チリソースや砂糖を入れちゃったりして味を濃くする。
自称健康を気にしているというおじさんが、『朝はコーヒーより、しぼりたて生オレンジジュースが
身体にいいんだ』とちょっとリッチにフレッシュオレンジジュースを注文しておきながら、
一口飲んで酸っぱい!!と言ってお砂糖をがばがば入れちゃうとか。

『ナリー姉さん、痩せたいならいい方法があるよ。10日で3キロは絶対おちるわよ』って言ったら
旦那さんも一緒に興味深々。

ナリー姉さんの食生活を見ていても糖分取り過ぎな感じなので、彼女の健康のためにも
ぜひ糖質制限を教えてあげたいと思ったのです。

幸子、どうやったら痩せられる?と興味深々な姉さんに、「すぐに効果がほしかったら、まず1週間
バイソー(ご飯)を食べるのをやめてみて。でもご飯大好きなカンボジアの人には難しいよね〜」と私。

「大丈夫よ、バイソーはやめてバイチャーにするわ!!」と嬉しそうに答えてくれた姉さん。

姉さん、バイソー(白いご飯)だけじゃなく、バイチャー(炒飯)もだめなのよ。。。。笑

みんなで大笑い。
こんな会話をしながら食事を囲んでみんなで大笑いできる昼下がりがとっても幸せでした。

工房の大家さんから、『ご飯を食べにおいで!』とお誘いいただいたので大家さんのうちに
昼ご飯を食べに行ってきました。

私より10歳くらい年上の大家さんご夫妻は私のカンボジアのお姉さん、お兄さん的存在。
ナリー姉さんと呼ばせてもらって仲良くさせてもらっています。
いつも何かにつけ気にかけてくれて独り身の私の心配をしてくれるのでとってもありがたい。

新しい年になったからと、土曜日の昼だからと、色々な理由をつけて、昼間からワインもでてきて宴会ムード。
カンボジアは今はマンゴーの季節なので山盛りのマンゴー、鳥肉、酸っぱいスープ、ゆでたエビ、
おつまみいっぱいでお腹も心もいっぱいに。

IMG_2936


ご飯を食べていると、一人二人とだんだん人が増えてくる。兄弟なのか隣人なのかいろんな人が
やってくる。この間もスタッフの家に夕飯に呼ばれて行ってきたのだけれど、ここでも次から次に
人が増えてきて、『親戚?』って聞くと『裏のおばさん』だったり、「隣のおじさん」だったり。
いつも隣近所の人とかも適当にやってきて一緒にご飯をたべているのだとか。
夕餉の輪は10人くらいになってとってもにぎやか。
そういう垣根の低さがカンボジアのよさだなぁといつも思う。

今日のお昼は大家さんの甥っ子とか、親戚関係らしい人たちがいっぱいやってきて大勢で
いろんな話をしながら楽しい食事。

うちの会社は工房とお店の2軒の家を借りていて、さらに私も住居として一軒家を借りているので
大家さんが3人います。
1年に1度、うちの会社のスタッフパーティーに日頃のお礼もかねて大家さんたちもご招待するのだけれど
大家さんはそれがとても嬉しいらしく、会うたびにパーティーが楽しかった、パーティーが楽しかったと
いつも言ってくれるのです。
今日お昼ご飯に呼んでもらったのは工房の大家さん。
工房は2006年から借りているのでもう7年のお付き合い。

ご飯の途中に、『幸子、3人の中で誰が一番好き?』と突然大家さんからの質問。
『幸子は家を3つ借りているでしょ、大家さんが3人いるでしょ、その中で誰が一番好き?』

工房大家さんを目の前にして、お店の大家さんが好きとか言えないし(笑)
ただウソ偽りなく工房大家さんのナリー姉さんは肝っ玉母ちゃんって感じで本当に大好きなので
『ナリー姉さんが一番好きよ』って答えたら本当にうれしそうに、私も幸子が大好き!と抱きしめて
くれました。

子供のころには、『〇〇ちゃんと、〇〇ちゃんと、私の3人の中で誰が一番好き?』とか、
『お母さん、お姉ちゃんと私とどっちが好き?』なんて無邪気に聞いたことはあったけれど
40代の肝っ玉母ちゃんからそんな質問を受けるとは・・・・笑

こういうカンボジアの人の純真さみたいなものに心が癒されるんだなぁ〜・・・・
日頃ドロドロした?世知辛い欲にまみれたカンボジアをたくさん見ているけれど、たまぁにこんなほんわかした
空気に包まれると、あぁだからカンボジアっていいんだよなぁって思ったりする。






このページのトップヘ