騒音おばさんって知ってますか?
以前は奈良で今回は船橋で騒音おばさんが逮捕されたそうです。
大音量で音楽をならしたり、家の前で怒鳴ったり・・・などの嫌がらせを続けるおばさん。昨日、日本にいる友人からそんな話を聞いたのですが・・・

今朝、まさに我が家の前に騒音おじさんが現れました。
明け方4時くらい、外から聞こえてくる大きな歌声で目が覚めました。
何、今何時?とぼーっとした頭で時計を見るとまだ朝の4時前。それなのに外では大きな声で歌うおじさんの声が響いてるんです。外は真っ暗。まだ夜ですよ。それなのに聞き覚えのあるフレーズ、リズム。おじさんが恐ろしく近所迷惑な声で歌っているのは『カンボジアの国歌』でした。カンボジアでは毎日朝7時と夕方5時にラジオで国歌が流されるのですが、その時は朝の4時!!!しかも外は真っ暗。おじさんの声は我が家の目の前から聞こえてくる。これを騒音といわずなんというの!!

カンボジア人は騒音に対してとても寛容。外国人からしたら頭がおかしくなるほどの大音量の音楽にも平然としてる。

たとえば結婚式。朝4時くらいから流れ出す大音量の音楽とマイクの声。これが一日中響き渡り、夜12時くらいまで続くんです。とてもじゃないけど、近所の人は眠れないほどの大音量。12時過ぎにやっと音楽がやんだと思ったらまた次の日も朝早くから音楽が流れ出す・・・・・。でもこれは決して嫌がらせではなく、カンボジアの習慣?伝統?なのです。だから、近所の人で文句を言う人は誰もいない。文句を言うのは外国人くらい。カンボジア人は『カンボジアの習慣ですから』と平然としています。まぁ、一生に一度あるかないかの結婚式ですから、これはカンボジアの習慣として外国人も我慢するしかないでしょう。


たとえばお正月。カンボジア正月は4月の半ば。今年は4月14日〜16日だったんですが、3月の後半くらいから、うちの隣のお店では駐車場にたくさんの人が夜な夜な集まってきて、毎晩のように大音量の音楽をかけて輪になって踊っていました。うちのスタッフに『なんでこんな夜にこんなうるさい音楽かけてるの!!』って聞いたところ、『お正月だからみんな踊ってます』との返事。お正月はせめて4月に入ってからにしてほしかった・・・・。カンボジアの人にとって『盆と正月』が大事なのは分かる、でも大音量をかけて踊るのは三が日くらいにしてほしい。。。。半月以上、隣の店のダンスパーティーは続きました。毎晩頭が痛くなる思いでした。

たとえばカンボジアのローカルレストラン。スタッフパーティーではローカルレストランをよく利用するのですが、生バンドやコントなどをステージでやっていて、隣の人との会話もままならないほどの大音量。大声で話さないと会話もできないほどの音の大きさで食事や会話を楽しむどころじゃなく、日本人の私達は大声での会話にだんだん疲れてきて口数も少なくなる。でもカンボジア人スタッフはどんどん活き活きとしてきて、しまいにはステージの前にわらわらと集まって踊りだす。これぞカンボジア。踊ると楽しくなってくるからどんどんハイテンションに。お酒を呑んでいないのに陽気に踊れるスタッフを見ているとやっぱりカンボジア精神ってストレスレスだなぁと思う。ダンス


人が集まれば輪になって踊る。しかも大音量の音楽をかけて。近所迷惑なんて関係ない。楽しく騒げばそれでよし。あぁ、これぞカンボジアマインド。夜眠れなくて寝不足だったら、昼間たっぷり寝ればいい。いくらでも昼寝の時間があるのが、カンボジア。


騒音おじさんにすっかり安眠を奪われた私は朝早く出勤してしまいました。あぁ、仕事人間、日本人。