シェムリアップのナイトマーケット内に『隠れ家的バー』があるという情報をゲットしたので行ってきました。
最近オープンしたナイトマーケット。今までのカンボジアのマーケットに見慣れた私からするとちょっとだけ『おっ』と思うようなディスプレイや商品の数々。私から見るととても保守的なカンボジア人。あまりチャレンジ精神や開拓精神がないようにかんじていたけれど、『頑張ってるじゃん、カンボジア・・・』と久々に感じた夜でした。タイのナイトマーケットとは比べ物にならない規模ですが、夜に楽しむ場所がほとんどなかったシェムリアップにこういう場所ができたのは喜ぶべきこと。
でも、まだまだ認知度が低いからでしょうか、雨季だからでしょうか、場所が悪いからでしょうか・・・・・・・・お客さんは10名もいないんじゃない?って感じでしたが(マーケット全体で)。

ナイト ショップ1ナイト スパ

ナイトマーケット内にはスパもあってマッサージも受けられます。カクテル&マッサージ7ドルなんていうメニューもあってマッサージを受けながらバーでカクテルが飲めるそうです。

さて、今夜の目的は『隠れ家的バー』。決して隠れ家ではなかったけれど、こちらも見た瞬間に『お〜っ!』と嬉しくなるような雰囲気。竹で作られたオープンエアーのバー。お店全体が円形で、中央に円形のバーカウンターがあって、真ん中でバーテンダーがシェイカーをふる姿は結構様になっててかっこよかったですよ。

ナイト バー1ナイト2

バーはドリンクメニューだけですが、周りにカンボジア料理、インドネシア料理、サンドイッチ屋さんがあってそちらから料理を運んでもらうことができます。
初めてということもあってとりあえず全部の店からオーダーしてみました。サンドイッチ屋さんからはパニーニとフレンチフライ。カンボジア料理屋さんからは定番?のミーチャー(焼きそば)、インドネシア料理屋さんからはサテー(焼き鳥)。

お客さんがほとんどいないこのバーではスタッフもまだぎこちなく、かなり笑わせてもらいました。料理も色々ありそう〜!!って思うかもしれませんが、実はメニューはいっぱい書いてあるけど、実際注文すると、『あ、これはない。』。『え、じゃぁ、これ』と違うのを指差すと、『うーん、これもないかな?』とはにかみ笑顔。『え〜、これもないの?!じゃぁ、しょうがないなぁ、サラダは?』とあきらめ顔で言うと『これもない・・・』。『じゃぁ、何があるの?!先にあるもの言ってよ!』とおなかペコペコで半切れの私(笑)。隣にいる友達は私達のやり取りを面白がって聞いてるだけ。インドネシア料理のメニュー、堂々と20品目くらい書いてあるのに、結局あったのは『これと、これと、これ』と3品目だけ。
日本だったら『ちょっと、商売やる気あるの?』と聞きたくなるけど、このやる気のなさ加減がカンボジアらしくて好き。注文するだけでこんなに時間がかかって、笑えるって絶対日本じゃありえなくないですか???

『どうしてカンボジアにいるんですか?カンボジアの魅力って何ですか?』ってよく日本の方に聞かれるけど、一言では言い表せないんですよね。だって、こんな注文のやり取りの面白さ、多分、日本にいる方に理解してもらうのは難しいと思うんですよ。経験してないと、この適当さと可愛さと小憎らしさと・・・このカンボジア人のよさって分からないと思うし。

やっとインドネシア料理が注文できたと思ったら、今度はカンボジア料理のボーイ君、こちらはもっとおどおど系。外国人からオーダーをとったことがないようなほどおどおどしながらやってきて、そっとメニューをさしだしてきた。インドネシアで懲りた私は先手必勝?『何があるの?』と聞くと、『豚肉と牛肉がある』。友達がミーチャー(焼きそば)が食べたいっていうので、とりあえずミーチャー。オーダーはなんなくクリア。スムーズに行き過ぎて拍子抜けしながらもビールとジンで乾杯。『この店、すっごいいいねぇ、毎晩来たいね〜』なんて気分よく飲んでたところに、ミーチャー(焼きそば)登場。焼きそばにお箸が1セット。二人いるんだから気を利かせてもう1セット持ってきてよ〜と思いながらお箸を持ちあげてボーイ君に笑顔で『もうひとつ持ってきてね』と頼んだんです。彼も『バーバー(はい)』と言って下がっていったのはいいけど、待てど暮らせど戻ってこない。。。『まぁ、カンボジアだからね〜、今頃、木を削ってお箸を作ってるんだよ〜』なんてお酒も入って調子よくしゃべってたけど、10分たっても帰ってこない。他の店員さんがスプーンとフォークを持ってきてくれたから『ま、いっか』とお箸のことは忘れて飲み続けていたら・・・お箸のボーイ君が笑顔でもう1皿ミーチャー(焼きそば)をもって登場。かたまる私達。『え、なんで、ミーチャー?』。。。彼曰く『『ムォイティエッ(もうひとつ)』って言ったから。』と。え〜え〜え〜!!!!お箸を持ってもうひとつって言ったジャーン。。そんなにたくさん焼きそばばっかり食べないよ〜!!!確認しようよ〜!!
ボーイ君は悲しそうな目でぼくのミスです・・・と引き下がろとしたけど、その瞬間、彼が持っているミーチャーに目をやると、あきらかに最初に持ってきたのより野菜もお肉も多い!!そっちのほうがいい〜!!と言う私に『やめなさい』と諭す友人。

最後の会計、焼きそば代が一皿いくらかチェックしなかったけど、2皿分ついていたかも。。。(笑)。まぁ、いっぱい笑ったし美味しかったし(焼きそばは決して美味しくはないですよ。カンボジア焼きそばなので。インスタントラーメンの麺をふやかして炒めただけです。このチープな味がたまに無性に食べたくなるんです。)
お店は素敵だったし、よしとしましょう。
最後にシェイカーをふりまくってたまだ10代後半かと思われるバーテンダーも可愛かったし。

ナイトマーケット、ぜひお試しください。