日本の春、桜が咲くのを心待ちにする声があちこちで聞こえます。
海外にいる私たちも、『あぁ、もうすぐ桜の季節だね。桜が見たいなぁ・・』なんていう話を毎年のようにしています。
日本人にとっての桜。美しく、はかない桜は日本人の心を魅了してやみません。

今年はたまたま4月に日本に行く機会があり、ぎりぎりでしたが桜を堪能することができました。9年ぶりの桜。

さくら







日本が桜を楽しんでいるころ、カンボジアはお正月ムードで盛り上がっています。カンボジアのお正月は4月。隣国のタイやラオスと同じです。
4月はカンボジアがもっとも暑くなる時期。1年で一番の酷暑の季節です。

カンボジアで迎えるお正月も9回目となりましたが、私が毎年お正月がくるなぁ・・4月だなぁ・・と感じるのはこの燃えるように咲き乱れる赤い花を見るとき。

火炎樹火炎樹2カエンジュ











真っ青なカンボジアの空に、炎のように真っ赤な花を咲かせているのは日本語で『鳳凰木(ホウオウボク)』または『火炎樹(カエンジュ)』と言われる木です。
カンボジア語では『クガォ』。
花の形が鳳凰(中国の伝説上の鳥)に似ていることから、鳳凰木と言われているそうです。

この真っ赤な花は街路樹などにも多く植えられていて、この花が咲き乱れているのを見ると、酷暑の4月5月の到来だなぁと感じます。

今年も今が盛りとばかりに真っ赤なクガォの花が町中を鮮やかな赤で彩っています。真っ青に澄み切った青い空に、クガォの赤い花と緑の葉が南国の美しさをさらに際立たせているこの景色。

その国それぞれに独特の自然があり、美しさがある。
忙しい毎日だけれど、美しい自然を感じる時間を大切にしたいと思います。