最近の私の生活。
クッキー屋さんには週2回ほど出勤するくらいで、ほかの日は毎日シェムリアップから30分の距離にあるSvayChek村のファームに通って農作業をしています。
ファームに住み着いているっていう噂を聞いたけれど、実際はシェムリアップ市内に住んでいて毎日30分かけてファームに通勤しています。
ファームは朝6時45分くらいに朝礼がはじまるので、ファームへ行くときはいつも朝4時起き。
朝日よりも早く目覚めて朝日と共に出勤。朝のすがすがしい空気に触れるのは何物にも代えがたい幸せ。

先日クッキーの工房に行ったときに、みんながファームに遊びに行きたい!というので、お盆にも入るしみんなでお盆の飲み会(お盆はただの口実・・・)でもしようかということになって、じゃぁ、土曜日のお昼くらいに来ればファームのメンバーもひと仕事終われるので、みんなで一緒にバーベキューでもしようということになりました。

宴会の準備は彼らのお手の物なので、私はスポンサーに徹してすべておまかせ。
当日は9時くらいにファームに来てバーベキューの準備しますっていうことだったので、私は通常通り朝からファームに出勤して畑仕事をしていたら、8時くらいに工房マネージャーのラタナが畑にやってきた。
しかも入口からではなくて、なんだか裏のほうから登場。
「おねえさん、ちょっとパウおじさんの家まで来てください〜」って。
いい調子で草刈りをしていたけれど、作業をストップして、呼ばれたところへ自転車で向かうとバナナ畑の真ん中でスタッフみんなが待ち構えていた。

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うちのファームは40ヘクタールあるので、ファームに誰が入ってきたかは全部見渡すことはできないので、みんなが裏口から入ってきことに私はまったく気づいていませんでした。

託児所の子供たちもいてみんなきゃっきゃキャッキャ楽しそう。
最近のファーム生活は、女子はひとりもいなくて男性スタッフばっかりなので、このきらびやかな、きゃっきゃとした雰囲気がすごくなつかしくて見ているこっちまでキャッキャしたくなった。

「いつもお世話になっているお姉さんにちいさなプレゼントがあります!!」とラタナが音頭を取る。
このカンボジア語の言い回し、小さなパーティーとかちいさなプレゼントとか・・・ちいさなっていう響きがわたしはなんだかたまらなく好き。

ずらっと畑の前に並んでいたみんなが脇によけると、みんなの後ろから小さなプレゼントがリボンをつけて登場!!!

牛!

ぜんぜん小さくない・・・・・・笑
しかも頭にリボンって・・・・・・・笑 牛さん、ごくろうさまです。

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「お姉さんが今一番ほしいものだと思いました!」
「名前は、『こうぼう(工房)』です!」 どっかーん、みんな大爆笑。
工房のスタッフたちからの贈り物だからこうぼうちゃんね。

すっごく品があってきれいな牛。
ファームにはすでに5匹の牛がいるけれど、美しさが格別。
今までいたほかの牛もちらちら『こうぼう』ちゃんを気にしてる。恋したかな(笑)


動物は小さい時から何でも好きで、ファームでもたくさん犬を飼っているけれど、牛をプレゼントされるのも初めてだし、飼うのもはじめて。ドキドキのプレゼント。

私のためにみんなが一生懸命考えてくれたこと、私が何を喜ぶだろうかって一生けんめい考えてくれた気持ちが何よりも何よりも私の宝物になりました。本当にありがとう。

44歳、たくさんの人たちにお祝いしてもらって幸せなスタートになりました。

20代よりも30代はものすごく充実していててエネルギッシュに生きられた10年だった。
まだ40代に入ったばかりだけれど、やっぱり30代より今のほうが楽しいって心から言える。

年を重ねていくと、本当に自分が大切なものが何かが明確になってきて、必要のないものもはっきりしてきて、人生の時間をより有意義に自分にとって大切なものにフォーカスして使える気がする。
なんだかわからなくて、何がやりたいのか進む道もわからなくて、がむしゃらにむやみやたらにむさぼっていた20代から20年たって、シンプルに生きるっていう意味が分かってきたり、自分のために生きればいいんだってこともわかってきた。
自分がどうやって生きたいのか、誰と共に生きたいのか、限られた人生で何を成し遂げたいのか、それがすごくシンプルに答えがだせるようになってきて、生きることの楽しさと毎日の楽しさをより深く感じられるようになった40代。
次の50代にさらにわくわくするけれど、まだまだあと6年の40代をゆっくりと楽しもうと思う。