アンコールクッキーから農業に転身した『マダムサチコ』の カンボジア日記

カンボジア、世界遺産アンコールワットのある町シェムリアップで、カンボジアの女性たちの雇用の場を作ろうという想いから、2004年にお土産物屋『アンコールクッキー』を創業。12年間にわたり社長として事業を牽引し年商3億円の事業に発展させる。2016年にアンコールクッキー社の体制を変更し、新経営陣に運営を託し、新たな夢へ挑戦中。アンコールクッキーの原材料をカンボジア国内に追い求める中でたくさんの農家の人たちと出逢い、カンボジアの農業がなぜ魅力的な産業になれないのか、なぜ私たちの食を支えてくれている農家の人たちが選択肢のない貧しい生活を強いられるのか、カンボジアの主産業である農業をもうかる産業にできないのかという想いがわいてきて、40ヘクタールの農園をシェムリアップ近郊に所有し、農業の6次化によって出稼ぎにでなくても生まれ育った村で家族と共に暮らせる幸せを実現できる村づくりを目指して奮闘中。シェムリアップ暮らしも早18年目。すっかりカンボジア感覚になっている日本人の目線で、カンボジアからフレッシュな情報とカンボジアの日常をつづるブログ。

カテゴリ: Life in Farm

昨日の夜の暴風雨で、ファームのあるSvayChek村は大変な被害を受けました。

家が倒れたり、人も亡くなったそうです。
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私たちのファームも。

バナナの木も倒れて
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マンゴーも倒れ
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この間植えたばかりのパイナップルも
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畑のトウモロコシも倒れて
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ファームの野菜や果物、建物も被害を受けました。
自然の前には太刀打ちできない、ただ見てるしかできないですね。

借金して農業をしてる人たちは収穫物で次へ回そうとしてるのに、すべてを一夜で無くしたら途方にくれるしかない。

でも私たちはこの自然と共存していくことによって生かされているし、共存していくしか生きていく方法はない。

こんな暴風雨が起きても1000年近く倒れないアンコールワットのように、力強い産業をつくろうと思う。

年末にフランスから素敵な女性がやってきてインタビューを受けました。
すっかりインタビューを忘れてしまうほど、個人的な話とかで盛り上がって久しぶりの女子トークで
楽しい時間を過ごさせていただきました。

40代半ばの転身。信念に従い、カンボジアで挑戦する社会づくり
http://www.cafeglobe.com/2017/01/059698svaychek.html

よかったらご覧ください。
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今までもインタビューとか受けたことはありましたが、やはり誰かのフィルターを通すと自分の想いが100%その通りに文章になっていなかったり。。。。ということが多く、インタビューを受けるのを躊躇してしまう気持ちもあったりするのですが。。。
今回のゆきさんのインタビュー記事は、自分の想いがちゃんと伝わっていてとっても感動でした。

このインタビューをきっかけに素敵な友人ができたということが何にもまして嬉しいことで。
素敵な出会いに2017年もいい年になりそうな予感。


シェムリアップで開催されていた第8回カンボジアフルーツ&ベジタブルフェアが終わりました。

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最終日の今日は朝の時点でパイナップルが完売。私達Angkor SvayChek Farmのブースでは売るものがなくなってしまったので早々に店じまいするほどパイナップルが大好評でした。
同じ展示会でパイナップルが半額以下で売られていたにもかかわらず、Angkor SvayChek Farmのブースは連日大盛況で飛ぶようにパイナップルが売れていきました。

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ブースに立っていたスタッフもお客様から何度も『なんでこんなに甘いの?ほかのパイナップルと違うの?』という質問を受けていたようです。

なぜ甘いのか??

カンボジアのパイナップル栽培では、通常カンボジア語で『トモースォイ(臭い石)』といわれる開花促進剤を散布してパイナップルの花を同時期に開花させるという方法をとります。これはカンボジアだけではなく、大量生産をするパイナップル農家では普通に行われていること。
同時期に開花すれば、収穫も同時期に行うことができるので効率はとてもいいのですが、わたしたちのファームでは自然の力にまかせ、このトモースォイを使いませんでした。

カンボジアでは一般的にトモースォイを使うのに、それを使わなければうまくいかないという意見もある中で、私たちのファームが実現したい理想(化学的なものは使わない)をまずは試験してみようという決断にみんなが同意してくれての初めてのチャレンジ。
当然ですが、花の開花はまちまち、収穫もバラバラです。パイナップルの木が大きく広がって元気よく成長すればするほど実がパイナップルの葉に隠れて見えずらくなり、どこに収穫時期のパイナップルがあるのかを把握するのはかなりの労力です。現在うちのファームには10000本ほどのパイナップルがありますが、これだけの数のパイナップルの開花をすべて把握し、バラバラに実っていくパイナップルの収穫の時期を見逃さずにいいタイミングで収穫していくというのは至難の業です。
同時期に開花してくれれば収穫も同時期に行えて、管理が簡単なのです。
それでも、スオイトモーを使わずに、自然の開花の力にまかせて、大地と水と太陽と鶏糞などの肥料の力だけでこんなにおいしく大きな実が実りました。ただただスタッフの努力の賜物。感無量です。


そして、もうひとつの何よりもの甘さの理由は、木の上でしっかりと熟成させていること。
物流の都合上、実が熟れる前に早めに収穫してしまうのが一般的です。通常の物流では、農家から仲介業者、小売店、消費者というように、お客様のところに届くまでにたくさんの時間がかかります。
木の上でぎりぎりまで熟成させてしまってはお客様のもとに届くころには腐ってしまうので、早めに収穫をします。
パイナップルの場合、収穫した後に追熟することはないのでバナナのように収穫してから甘味が増すことはありません。
日本でパイナップルがイガイガする感じがするのは、品種の問題ではないんだろうなぁと思います。
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私たちのファームで採れるパイナップルは芯を切り取る必要はなく、まるごと全部おいしくいただけます。
色もしっかりと濃くて、切る前からあまーい香りが漂ってくるほどの糖度です。

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無農薬、無化学肥料というオーガニックで野菜や果物を栽培するのは本当に手間がかかります。
虫や草や病気にも薬が使えないので対策はとても難しいのです。
もちろんオーガニックでなくても、何もない大地に実を実らせていく作業の苦労は大変なものです。
私は農業に関わって初めて知りました。せっかく何か月もかけて種から育て実がなってきたところで虫にやられる、大雨で浸水してしまう、病気で腐ってしまう。。。台風で根こそぎやられてしまう。
計算で管理できないことがたくさん起こります。

それでもスタッフみんなで知恵を寄せ合い、手間ひまを惜しまずに手入れをし、一年以上かけてやっと収穫したパイナップルです。

日本では最近、野菜の高騰がニュースになっていますが、どのくらいの期間をかけてそのひとつのキャベツや白菜が大地で作られてきたと思いますか??
そんな安値で売られて農家の人たちがばかばかしくなって土地を手放して食べ物を作ることをやめたらどうなるのでしょう?
野菜が高い高いっていうけれど、携帯代やゲーム代につぎ込んでいる金額ははるかに高いような気がする。もちろん何にお金を使うかはその人次第だし、価値観は様々だけれど、メディアでの取り扱い方にとっても疑問を感じるし、農業の価値を下げているように思う。食べていくことは人の根幹を作ることですよ。私たちの体は食べることによって作られているんですよ。

私がカンボジアで農業をはじめた大きな理由は、私達動物の生きる根底を支えてくれている生産者の人たちが貧しい生活を強いられている社会に違和感を感じたからです。
17年前からカンボジアに暮らし、シェムリアップやプノンペンの経済的な大変化を渦中にいながら見てきました。
都市部の経済発展の陰に、17年前と変わらない生活、いや物価が高騰してきてさらに生活が苦しくなっている農村の人たちを見て、私たちの命を支えてくれている人たちが苦しい生活をして、都市部の人たちが無駄に浪費する社会はおかしいと思ったのです。
そしてそこへ大きな資本や外国の資本がやってきて、農地をどんどん買い占めていく。農家の人たちは農業をしていても貧しい生活から抜け出せないから、このまま農業を続けるよりも土地を売って大金を手に入れたいと考える。だからシェムリアップ近郊も多くの農地が中国や韓国企業に売却されていきました。

農業を魅力的な産業にしたい、農家がきちんと食べていける農業にしたい、親が農業をしていて学もないから農業をやるんじゃなくて、農業をやりたい!と思う若者が増えるようなそんな魅力的な産業にしたい、それが社会にとって大切なことなんじゃないか、そんな思いからファームをスタートさせました。
まったくのど素人が始めたことですが、想いがあればそこにいい人たちが集まってくれるものです。一歩一歩ですが形になっていっているのを日々感じます。

一次産業である農業では収益があがらないということも実感します。パイナップルが1.5ドルでも高い!と言われるのです。1年以上かけてやっと収穫できたものが1.5ドルで高いと言われる悲しさ。
1000個のパイナップルを作っても、1年で1500ドル。月にしたら約120ドル。肥料や人件費などの経費をひいたら
何も残らないですよ。

だからこそ農業の6次化。もうかる仕組みをつくる。これが私がいま感じている使命。
農業の6次化を通じて、このアンコールスヴァイチェイク村の村おこしをして、村全体で農業を魅力的な産業にしていくこと。
5年で6次化を実現して、お金を稼いで次の村にまた投資していく。


野菜を作っていない人に、その野菜のヒストリーを感じてくれといっても無理があるとは思うけれど、自分の命を作っている食べるということの大切さを感じて、それを作ってくれている人がいるからスーパーにたくさんの食べ物が並んでいるんだということや安心安全な食べ物が食べられるというのは簡単なことではないんだっていうことをもっと感じてもらえるようなそんな活動もしていきたいと思う。



というわけで、長くなりましたが、だからうちのパイナップルは甘いんです^^













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先日、Angkor Svaychek Farmの初の社員旅行に行ってきました。
ファームをスタートさせたのが2014年、2年目にして実現した初めての社員旅行。

先日みんなで飲んでいた時に、社員旅行行きたいよねっていう話になって、どこに行こうか??と言っていたら
ワーカーのおじさんが『アンコールワットに行ったことがない』と言い出して。。。。
私たちのファームがあるSvayChek村はアンコールワットから車でわずか15分たらずの場所。
それでもアンコールワットへ行ったことがない人が田舎にはこんなにいるのが現実。
アンコールの歴史についても知らない人も多いんだろうな〜。

アンコールワットでももちろんみんなで行けば楽しいのだけれど、シェムリアップの一番の避暑地であるプノンクーレン(ライチの山)に行先は決定。
プノンクーレンは、802年にジャヤバルマン2世がこの山の上でアンコール王朝の独立を宣言したといわれるアンコール王朝の発祥の地。
山頂にはアンコール時代の遺跡、川底に掘られた1000体リンガ、岩の上に掘られた涅槃像など見どころもたくさん。でも現地の人たちがクーレン山に訪れる第一の目的は滝遊び。
海が近くにないシェムリアップでは川や滝やバライで水遊びするのがみんなとっても大好きです。

ファームの社員は現在総勢15名。当日は早朝にファームに集合して、野菜の水やりをしてから奥さんや子供や彼女も参加してみんなで1台のバンに乗り込んで出発です。
ファームから1時間ちょっとでプノンクーレンに到着。
川沿いにある東屋に集合して乾杯。もちこんだバーベキューセットで肉も焼きだして早速ゴハンの準備。

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みんなで食べるご飯は本当においしい。

仕事場ではないところでみんなで語り合える時間は本当に貴重な時間。

男同士で飲んで笑って語り合ってる姿も見ているだけで幸せな気持ちになる。

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ひとしきり飲んだ後にクールダウンしに川に飛び込むヒンさん。バーベキュー片手に幸せそうな顔!

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来年の3月に結婚するニアンと彼女。おそろいのクロマーをしてラブラブぶりが最高にかわいい。

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まだまだ近場の旅しかできる余裕はないけれど、みんなで行くことに意味があって、みんなで楽しむことに意味があるんだなって思う。どこに行くかが大切じゃない社員旅行ができるこの仲間が本当にありがたい。

お昼を食べて、お寺にお参りをして、夕方にはファームに帰ってきた日帰り社員旅行。
村からほとんど出たことがないおじさんたちが、『自分の住むシェムリアップにこんな素晴らしい場所があったなんて。。。』と言っていた言葉がとっても心に残った。
自分の住む場所を誇りに思えるって大切だなぁ、。自分の住む場所の歴史を知り、その土地を誇りに思えるって素晴らしいことだと思う。
いつもみんなと過ごす時間にたくさんのことを感じさせてもらい、教えてもらう。

来年もまたみんなで旅をしよう。社員旅行ができるように仕事を頑張ろう。
どこへ行くかよりもみんなで共に過ごす時間が何よりも大切だから。

私はまだまだ外国人で(っていうか、いつまでも外国人なんだけど)、それでもカンボジアのこの土地でみんなの仲間になりたいという想いはいつもあって、だけどまだまだファームのメンバーの仲間になりきっていないという感じがする。だけど焦らずに、少しずつ時間をかけて仲間になっていこう。

旅の終わりにみんなが集まってくれて、本当に楽しかった、ありがとうって言ってくれた。私のほうこそ、みんなと旅する時間をもらえてありがとう。でいっぱいです。




ファームに新しい命が誕生しました。

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牛の赤ちゃん
牛は人間と同様に約10ヶ月の妊娠期間を経て子供を出産します。


出産の様子
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お母さんも赤ちゃんも元気で良かった。

生まれたての赤ちゃんは他の牛とは離して木陰で休ませておくらしい。


生後2日目。ひたすら眠る赤ちゃん
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10月にもまた出産予定の牛がいて、ファームはオメデタ続きです(*^^*)

今年もカンボジアのお盆の季節がやってきました。
お盆について書こうと思ったけれど、去年も書いたので今年は割愛。

プチュンバン2015

今年も去年と同じように、AngkorSvayChekファームとして、お寺に寄進して、「カングバン」のセレモニーの3日目をやらせていただきました。
私は日本人であるけれど、カンボジア人ではないけれど、こういったカンボジアの伝統行事を大切にして、ここの住民として地域社会と共に生きていきたいなと思います。

今年も午後3時からスタートといわれ、カンボジア時間を想定してちょっと遅めの3時半に行ったけれど、やっぱり儀式がスタートしたのは5時。そして20分で終わる。
去年のブログを読み返すと、まったく同じことが起こっていて笑える。
まぁ、変わらないことって幸せなのかもしれない。


5時まで暇なので全く去年と同じ行動をとる。
まずは本堂でお参り。大切な人の健康と幸せをただただ祈る。

本堂


それから去年と同様にお寺のまわりの散策。ほかにやることはない(笑)
今年もたくさんのボディーガードたちがついてきてくれた。ありがとう^^
my bodyguard

そして去年と同様おかゆを食べる。
おかゆ

そして去年と同様2時間遅れの儀式が5時にスタート。
(この2時間を遅れと感じることがまだまだ地域にとけこんでいないのかもしれない。この2時間をゆったりのんびり過ごせるようになったらホンモノかな。そうなりたいかどうかは別として 笑)
儀式2

お坊さんにお経をあげてもらって蓮の花を頭からかけてもらって終了。途中、発電機が故障して真っ暗になるも(まだこの村には電気がない。私たちのファームももちろんまだ電気が通っていない)、ロウソクの灯をともして幻想的な雰囲気に。

そして儀式は翌日につづき、朝は7時からノンバンチョ(カンボジアのヌードル)をみんなで食べる。
うちのファームの男性陣は食べる食べる食べる。。。。
ノンバンチョ食べるノムバンチョソムロークマエ


とにもかくにも今年もみんなでお盆を迎えられてお寺にお参りできてよかった。
変わらない場所、変わらない人たちがいるって幸せなことだなって思う。


最近の私の生活。
クッキー屋さんには週2回ほど出勤するくらいで、ほかの日は毎日シェムリアップから30分の距離にあるSvayChek村のファームに通って農作業をしています。
ファームに住み着いているっていう噂を聞いたけれど、実際はシェムリアップ市内に住んでいて毎日30分かけてファームに通勤しています。
ファームは朝6時45分くらいに朝礼がはじまるので、ファームへ行くときはいつも朝4時起き。
朝日よりも早く目覚めて朝日と共に出勤。朝のすがすがしい空気に触れるのは何物にも代えがたい幸せ。

先日クッキーの工房に行ったときに、みんながファームに遊びに行きたい!というので、お盆にも入るしみんなでお盆の飲み会(お盆はただの口実・・・)でもしようかということになって、じゃぁ、土曜日のお昼くらいに来ればファームのメンバーもひと仕事終われるので、みんなで一緒にバーベキューでもしようということになりました。

宴会の準備は彼らのお手の物なので、私はスポンサーに徹してすべておまかせ。
当日は9時くらいにファームに来てバーベキューの準備しますっていうことだったので、私は通常通り朝からファームに出勤して畑仕事をしていたら、8時くらいに工房マネージャーのラタナが畑にやってきた。
しかも入口からではなくて、なんだか裏のほうから登場。
「おねえさん、ちょっとパウおじさんの家まで来てください〜」って。
いい調子で草刈りをしていたけれど、作業をストップして、呼ばれたところへ自転車で向かうとバナナ畑の真ん中でスタッフみんなが待ち構えていた。

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うちのファームは40ヘクタールあるので、ファームに誰が入ってきたかは全部見渡すことはできないので、みんなが裏口から入ってきことに私はまったく気づいていませんでした。

託児所の子供たちもいてみんなきゃっきゃキャッキャ楽しそう。
最近のファーム生活は、女子はひとりもいなくて男性スタッフばっかりなので、このきらびやかな、きゃっきゃとした雰囲気がすごくなつかしくて見ているこっちまでキャッキャしたくなった。

「いつもお世話になっているお姉さんにちいさなプレゼントがあります!!」とラタナが音頭を取る。
このカンボジア語の言い回し、小さなパーティーとかちいさなプレゼントとか・・・ちいさなっていう響きがわたしはなんだかたまらなく好き。

ずらっと畑の前に並んでいたみんなが脇によけると、みんなの後ろから小さなプレゼントがリボンをつけて登場!!!

牛!

ぜんぜん小さくない・・・・・・笑
しかも頭にリボンって・・・・・・・笑 牛さん、ごくろうさまです。

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「お姉さんが今一番ほしいものだと思いました!」
「名前は、『こうぼう(工房)』です!」 どっかーん、みんな大爆笑。
工房のスタッフたちからの贈り物だからこうぼうちゃんね。

すっごく品があってきれいな牛。
ファームにはすでに5匹の牛がいるけれど、美しさが格別。
今までいたほかの牛もちらちら『こうぼう』ちゃんを気にしてる。恋したかな(笑)


動物は小さい時から何でも好きで、ファームでもたくさん犬を飼っているけれど、牛をプレゼントされるのも初めてだし、飼うのもはじめて。ドキドキのプレゼント。

私のためにみんなが一生懸命考えてくれたこと、私が何を喜ぶだろうかって一生けんめい考えてくれた気持ちが何よりも何よりも私の宝物になりました。本当にありがとう。

44歳、たくさんの人たちにお祝いしてもらって幸せなスタートになりました。

20代よりも30代はものすごく充実していててエネルギッシュに生きられた10年だった。
まだ40代に入ったばかりだけれど、やっぱり30代より今のほうが楽しいって心から言える。

年を重ねていくと、本当に自分が大切なものが何かが明確になってきて、必要のないものもはっきりしてきて、人生の時間をより有意義に自分にとって大切なものにフォーカスして使える気がする。
なんだかわからなくて、何がやりたいのか進む道もわからなくて、がむしゃらにむやみやたらにむさぼっていた20代から20年たって、シンプルに生きるっていう意味が分かってきたり、自分のために生きればいいんだってこともわかってきた。
自分がどうやって生きたいのか、誰と共に生きたいのか、限られた人生で何を成し遂げたいのか、それがすごくシンプルに答えがだせるようになってきて、生きることの楽しさと毎日の楽しさをより深く感じられるようになった40代。
次の50代にさらにわくわくするけれど、まだまだあと6年の40代をゆっくりと楽しもうと思う。










いま農業やってるんですよね、なんで農業なんですか?って最近よく聞かれるのですが、
農業をやっているといえば農業をやっているんですが、農業をやることがめざすところではなく、農業からはじまる産業なんですが、伝えるのがうまくないので自分自身の考えをまとめるためにもそろそろ文章として残しておこうと思う。

私たちのファームのユニフォーム
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農業ってひとことで言ってもいろんな形の農業があるんですよね。
私も農業をやっている方から教えてもらったのですが、専業農家と兼業農家でもスタイルが違うし
アメリカとかの大平原で大規模プランテーションをやっているのも農業だし、カンボジアの個人農家さんも農業を営んでいる。家庭菜園も農業といえば農業なのかな。

そんな感じで農業の形は様々であり、ひとくちで農業っていってもいろいろな形態があるわけだけれど、私がやりたいのは野菜やお米を作って販売するという農業ではなくて、農業をもうかる産業にして自分の住む地域社会であるシェムリアップの農村の暮らしを農業で豊かにする社会のしくみをつくること。そんな感じかな。

アンコールクッキーというお土産物屋の経営者として13年間シェムリアップで会社を経営をしてきました。13年前に創業した当時、シェムリアップはまだまだ首都から遠く離れた田舎町といったのーんびりしたところで、資材や原材料の調達にはまったく適していない町でした。クッキー工房をはじめるにあたり、プノンペンやバンコクを行ったり来たりして必要なものを調達したり、パッケージを作ってもらえる印刷屋さんを見つけるためにプノンペンの町をバイクタクシーで走り回ったり、そんな時にバイタクでプノンペンの路上でひったくりにあってバイクから落ちて怪我したり、パスポートもなけなしの資材の調達金1000ドルも盗まれたり。。。思い返せばいろいろあって、そんないろいろがあるたびに有難いことに?強くなって今に至るって感じだなぁ。。。。(ちょっと物思いにふける・・・・話が脱線してる・・・・)

そういうシェムリアップに来たばかりのころは日本人も手で、指で?数えるくらいしか住んでなくて、レストランというものはホテルの中のレストランくらいしかなくて、2000年に今のパブストリートの角にあるレッドピアノができたときには、朝ごはんに、クイティウ(ヌードル)やバイサッチュルーク(豚ゴハン)じゃなくて、パンとオムレツが食べられてしかもふつうのコーヒーも飲める!って画期的で喜んで通ったものでした。バイサッチュルークもクイティウも十分おいしくて満足してたんですが、人間というのはそれで充分幸せを感じられるのに、もっともっとになってしまう煩悩の塊なのだとつくづく思う。(また話が脱線・・・)

日本語学校で働いている2000年の頃に、カンボジアに必要なのはボランティアではなく、働く場所だ!!と20代の勢いしかない若者であった私は思い立ち、女性が働く場所を作ろう、支援とか助けてあげるとかではなく、働くことによって自尊心を持ち、自分の足で立ち、社会に役に立っているんだと働く人たちが思える、そんな会社を作ろうと思ったのがアンコールクッキーをはじめたきっかけ。

2003年からクッキーの試作をしたり、パッケージを作ったり、起業の準備をはじめ、2004年に会社を設立して、田舎からの女性を雇用してクッキーづくりを教えて・・・・・・そんなことをしていたらあっという間に12年がたった感じ。12年の中でカンボジアを取り巻く環境は激変し、仕事がない!なんて言っていた町にはレストランやホテルが乱立してるし、カンボジア各地に縫製工場ができたりして企業のほうがワーカーさんの確保に奔走している状況になった。
そんななかで、私がやろうとしてきた女性の雇用というのはもう満たされているのかな、十分働く場所がある社会になってきたのだなぁと感じるようになって、正直自分のモチベーションをどこへもっていけばいいのかがわからなくなっていた時期があった。

私は社会起業家という肩書でよく語られることがあるけれど、私自身は社会起業家と名乗ったことはない。企業というのは社会のために役に立つことを生み出し、社会に貢献するために存在するものだと思っているから。
社会起業家というカテゴリーを作ることが私自身はあまり腑に落ちないから。
多くの起業家の人たちは、このサービスがあったらこんな人たちの暮らしを豊かにできるんじゃないか、とか、こんな製品があったらこんなことに困っている人たちの助けになるんじゃないか?とか、そんな思いがあるんだと思ってる。

私は12年の会社経験の中で苦しいことがあったときに自分を律して前を向いて進んでこられたのは自分の信念があったからこそだと思っている。なんでこんな思いまでしてやっているんだろうとか、ベッドからでたくない、会社へ行くのが怖いと思った日にも、それでも自分自身を奮い起こして立ち上がれたのは、自分自身の信念に立ち返ることができたからだと思う。
なぜ私はこれをやっているのかって自分自身に問いかけたときに、自分が掲げている信念に立ち返ればやるしかないって思えた。だから事業には経営者の信念が何より必要だと思っている。
なんのためにやるのか。雇用を増やして自分自身の足で立てる女性たちがひとりでも増えること、働くことで社会に関わり、社会の中で役立てるという喜びを感じることは人生をより豊かにすると私は信じている。

そんな思いで作り、続けてきた会社とそこで働いてくれている仲間たちは私にとっては子供同然で何よりも大切なもので、宝物。
そんな宝物の経営をほかの人に託したのはいくつかの理由があるけれど、一番大きいのは、私一人で経営していると私の器以上に会社が成長しないということを痛感したから。
100人希望になった会社をこれからも維持存続発展させていくために、自分自身の能力の限界を感じたというのが一番大きい理由。私一人ではこの会社がここまでで終わってしまうという危機感を数年前から抱き始め、新しい経営陣を入れて新体制を作ろうと決意して2014年から動き出し、今年の6月に新体制が動き出すことができました。


で、なんで農業をはじめたのかっていう話に全然進まないんですが、うちのファームには電気がなくてパソコンのバッテリーが危うくなってきたのでパート1として次に続けます。














お姉さん、日曜日はファームで小さいパーティーをしましょうとファームのメンバーからお誘い。この『小さいパーティー』という表現がなんとも可愛らしくて結構好き。

私の友達にも声をかけてお昼前くらいにファームへ。

ちいさいパーティーはお金をかけません。
みんなで持ち寄ったりみんなでちょっとお金をだしあって食材を買ってご飯をつくります。

今日のメインはローカル豚のバーベキュー。
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昨夜プノンクーレンから買ってきた豚さんが朝から逃亡してしまい、みんな必死で朝から探し回って大爆笑のスタート。力仕事は男たち、細かい作業は女性たちって感じでみんな楽しそう。
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私はお酒担当で、色々なお酒を持ち込みました。
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ビール、ワイン、ウィスキー、日本酒。
ファームメンバー、クッキースタッフ、その家族やら私の友達やらで総勢30名以上いたかな。
大自然の中で仲間と食べるご飯は最高においしい。
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そして今日のメインディッシュは、先月ファームで収穫した精米したばかりの無農薬のご飯。おいしかった。
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そしてみんなが作ってくれた美味しい料理がずらり!!
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ファームの池へ魚を取りに行っていたクッキーチームの男性陣は収穫なしで撤収してきたのでお肉のみ。手ぶらで帰ってきた男たちを大笑いで迎える女性たちもまた笑える。この雰囲気がすき。
お料理部隊の手際もすばらしい。
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お昼から飲み始めて終わったのは夕方。
しゃべったり、飲んだり、食べたり、うたったり、おどったり。
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ファームのリーダーのヴッターが泥酔しながら
『お姉さん、なんでこんなに楽しいんだろう。カンボジア人と日本人とマレーシア人とドイツ人と、みんな国籍バラバラで初めて会ったりした人もいるのに一緒に飲んで笑ってしゃべって、すごく楽しい。』と。
国籍なんて関係ないんだよね〜、心がつながる人と一緒に飲んで笑って踊ったらそれだけで幸せ。
踊る酔っ払い^^
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酔っぱらいながらも、私たちのファームがたくさんの人を幸せにする場所にしようねと語り合える仲間がいることが有難い。

カンボジアに出会えたこと、そしてここでみんなに出会えたことが何よりもの私の財産だなと思う。

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